トヨタ bZ3Xの魅力徹底解剖！破格の価格と最先端技術で中国EV市場を席巻！

2025年7月9日

トヨタ bZ3Xの魅力徹底解剖！破格の価格と最先端技術で中国EV市場を席巻！

中国市場でトヨタの新型EV「bZ3X」が驚異的な人気を集めています。発売からわずか1時間で1万台以上の注文が殺到し、サーバーが一時的にダウンするほどの反響を呼びました。その魅力はどこにあるのでしょうか？価格、ボディサイズ、内外装、そして最先端の先進装備まで、bZ3Xの全てを徹底解説します。

bZ3Xを端的にご紹介

bZ3Xは、トヨタが中国市場向けに開発したファミリー向けSUVタイプのバッテリーEV（BEV）です。そのコンセプトは「COZY HOME（心地が良い動く家）」で、広々とした空間と高い居住性を追求しています。

このモデルは、トヨタと広州汽車集団有限公司、広汽トヨタ自動車有限会社、トヨタ知能電動車研究開発センター（中国）有限会社（IEM by TOYOTA）が共同で開発しました。特に注目すべきは、中国の消費者のニーズに徹底的に合わせるため、研究開発の現地化を推進し、中国人スタッフに大きな権限を与えた点です。その結果、多くのメディアから「いい意味で、トヨタらしくない」と評価されるモデルが誕生しました。

発売からわずか1時間で1万台以上の注文が入り、4月末までにすでに1万台以上が納車され、さらに1万2000台の受注残を抱えるほどの好調ぶりを見せています。中国メディアはbZ3Xを「年初最強のダークホース」と称しており、トヨタが中国市場で競争力を回復し、EV分野での反転攻勢をかける重要な一歩と位置づけられています。

価格、ボディサイズ

bZ3Xの最大の魅力の一つは、その非常に競争力のある価格設定です。

価格:
- 中国での販売価格は10万9800元から15万9800元です。
- 日本円に換算すると、エントリーモデルが約218万円から約220万円（10万9800元）からと破格で、最上位モデルでも約317万円から約326万円（15万9800元）という価格帯です。
- LiDAR搭載の上位モデルは、最高14万9800元（約300万円）で提供されています。
ボディサイズ:
- 全長：4600mmまたは4645mm
- 全幅：1875mmまたは1885mm
- 全高：1645mmまたは1625mm
- ホイールベース：2765mm

トヨタRAV4と近いサイズ感で、bZ4Xよりわずかにコンパクトな設定です。しかし、ボクシーなデザインと最適化されたルーフラインにより優れた空間効率を実現しており、室内高は1215mmとbZ4Xより55mmも高く、後席の足元スペースも非常に広いのが特徴です。空気抵抗係数（Cd値）は0.26を達成しており、プリウスの0.25に匹敵する極めて良い数値です。

外装フロント

bZ3Xのエクステリアは「純電美学」というコンセプトを掲げ、スタイリッシュでサイエンス、テクニカルな感覚を表現しています。特に目をひくのは、薄型のシャープなヘッドライトと「ハンマーヘッド顔」と呼ばれるフロントデザインです。全体的にシンプルかつ滑らかなボディラインを採用し、洗練された印象を与えます。格納式のドアハンドルも、現代のEVらしいクリーンな外観に貢献しています。

外装リア

リアデザインについても、全体的にシンプルで滑らかなボディラインが特徴です。ファミリー向けSUVとしての広々とした室内空間を予感させる、安定感のあるデザインが採用されています。特筆すべきギミックというよりも、フロントからの流れるようなデザインがリアまで一貫して貫かれています。

内装

「COZY HOME」のコンセプトを体現するように、bZ3Xのインテリアは大空間と快適な居住性を実現しています。

ミニマルでスッキリとしたデザイン: 物理ボタンがほとんどなく、非常にシンプルにまとめられています。
大型ディスプレイ: 運転席には8.8インチのディスプレイが、中央にはテスラを彷彿とさせる大型の14.6インチインフォテインメントディスプレイが配置されています。このメインディスプレイは非常にサクサクと動き、日本の一般的なナビシステムとはレベルが違うと評価されています。
開放感のある空間: ルーフには大型のガラス製ルーフが採用され、開放感を高めています。日差しが強い場合は、布製のカーテンで遮光することも可能です。
高品質な素材: 内装のテクスチャー感は洗練されており、スウェードのような柔らかい素材や、触ると少しプニプニとした柔らかいピラー材が使用されています。シートの質感も優れており、バニティミラーも大きく、両サイドから照明が備わっています。
利便性: 後席の足元は非常に広く、ドアはほぼ90度まで開くため、乗り降りも快適です。シートアレンジの自由度も高く、オプションのマットを使えば車内をベッドルームにすることもできます。
快適装備: 11スピーカーのプレミアムサラウンドシステム、32色のアンビエントライト、後席用エアコン吹き出し口、そして音声認識による操作機能など、快適性を高める装備が充実しています。また、電動で動くギミックも備わっています。

先進装備

bZ3Xは、最先端の運転支援システムとスマートコックピットを搭載し、安全で快適なドライブだけでなく、新しい体験価値を提供します。

TOYOTA PILOT:
- トヨタ車として初めて、中国の自動運転スタートアップ企業**Momenta（モメンタ）と共同開発した最新の運転支援システム「TOYOTA PILOT」**を搭載しています。
- このシステムは、高速道路だけでなく、**市街地でのナビ連携による半自動運転（レベル2.5相当）**も実現しています。ドライバーは前方を監視していれば、ステアリング、アクセル、ブレーキの操作を全て車両が自動で行います。
- LiDAR1基、超高精度カメラ11個、超音波レーダー12個、ミリ波レーダー3個を含む計27個のセンサーと、NVIDIAのOrin-Xチップ（またはQualcommの8155チップ）を搭載し、高精度な運転支援を提供します。
- 高精度マップをリアルタイムで生成する最新のNOA (Navigation on Autopilot) 技術を採用しています。
- 自動駐車やリモートパーキングなど、25種類の自動運転支援機能も実現しています。
- 中国ではBYDが10万元以下のLiDAR搭載車を提供していますが、bZ3XはLiDAR搭載で15万元を切った初の合弁ブランドとなります。
- トヨタの品質基準と、Momentaの先進技術、さらにHuawei（ファーウェイ）の通信テクノロジーが統合された「TOYOTA PILOT」は、まさに最新AIの集大成と言えるでしょう。
その他の特徴:
- バッテリーは、50.03kWh、58.37kWh、67.92kWhの3種類があり、航続距離はそれぞれ430km、520km、610km（CLTC基準）です。
- 高速充電器を使用すれば、24分で30～80パーセントまで充電が可能です。
- 安全性向上のため、ワンタッチで全電源を切断できる火災対策も導入されています。
- 試乗動画では、市街地での自動運転中の車線変更や障害物回避、そしてスムーズな自動パーキング機能も確認できます。また、動力回収システムは、乗員の乗り物酔いを軽減するよう調整されているという説明もありました。
- 展示車両にはドラえもんのラッピングが施されており、「未来の車」という印象を一層強めていました。